2001-07-01から1ヶ月間の記事一覧

374 大丈夫絶

「大丈夫、 絶対大丈夫だよ」 大丈夫と強く言い切れるのは、 根拠が無いから。−−−−理由を探すと弱くなる。

373 素直にな

素直になれない僕だから、 「少し」は「結構」 「結構」は「凄く」 「少し」は「凄く」 「あまり」は「全然」 「別に」は「可也」。−−−−やっとの思いで吐き出した 「今度会おうよ」は、 「今直ぐに飛んで来て」。

372 僕の最大

僕に最大の劣等感を抱かせている物が、 僕の唯一の誇りを生み出している。−−−−短所と長所は同じ物。 只、其れを活かせるか、活かせないか。

371 次に会う

次に会う時はもう、 此れまでの私じゃないから、 「はじめまして」 と言って会いましょう。 もう一度、出会いましょう。−−−−今までに在った事は、 忘れて下さい、全て。 私は決して忘れませんが。

370 君もアイ

君も、 アイツも、 人も、 私も、 夢も、 貴方も、 僕も、 何もかも、 全部、僕だから。−−−−全部、君だから。

369 休火山今

『休火山』今は休んでいるだけ。−−−−何時か、又、動き出す。 僕の足元は今でも熱い。

368 種が無け

種が無ければ、花は咲かないの?−−−−花が無ければ、種は生らないの?−−−−誰かの種なんて要らないよ。 誰かの花なんて要らないよ。 咲かせたいのは僕だけの花。

367 壁僕ばか

『壁』僕ばかりがチャンスを貰って悪いね。 −−−−壁が大きくなる為に在るのなら、 壁をチャンスと僕は呼びたい。 他の誰より大きいチャンスを、 此の僕に下さい。

366 君と一緒

君と一緒でなければ、 此処には辿り着けなかった。 他の誰でもない君とだからこそ、 見る事の出来た夢が在る。 だけど、 もう此れ以上君と一緒に居ても、 何一つ生まれない。−−−−だから、サヨナラだ。

365 君は心で

君は心で動いてる。 僕は頭で動いてる。 君は心で話してる。 僕は頭で話してる。 君は心で抱締める。 僕は此の手で抱締める。−−−−君は心で歩み寄る。 僕は頭で突き放す。

364 此処は明

此処は明る過ぎる。 暗い方に行こう。 どんどん暗い方へと急ごう。 可能な限り多くの星を見る為に。−−−−闇の中でしか光が見えないのなら、 光を求めて闇に向かおう。

363 田圃の間

「田圃の間を自転車で駆け抜ける時、 風が緑色をしているの」 君は輝く目をしてそう言ったけど、 僕には空気は透明な物でしかない。 象は灰色で、 海は青く、 林檎は赤い。−−−−君と僕の目の前に在る物は同じけど、 見え方が全く違うんだ。 手は繋げても、心…

362 自分を守

自分を守る為ならば、 君を傷付けるなんて朝飯前。−−−−昼飯は一緒に食おう。

361 僕は現実

僕は現実にしか感動出来ない。 フィクションの映画を見ても、本を読んでも、 其れを生み出した人が僕には見える。 其の人の現実に感動してる。−−−−虚構は現実からしか生まれない。

360 私は貴方

「私は貴方が好き。 貴方は?」 「……」 「ねぇ、好きって言ってよ」−−−−僕はこだまじゃないから、 好きだと言われて、 何も考えずに、 好きだと返す訳には行かないよ。

359 僕の君へ

僕の君への愛は深過ぎて、 君には底が見えない。−−−−見えないのは無いからじゃない。 在り過ぎて見えないだけだよ。

358 大きさと

大きさと色が其々に違うビー玉を沢山、 硝子のコップに入れて僕は眺める。 此の一つ一つのビー玉は、 きっと一人一人の心。 人の心は丸いから、 一点でしかお互いに接する事が出来ない。 だけど、一点で十分だよね。 此の一点で支え合おう。−−−−其れとも君は…

357 薔薇薔薇

『薔薇』薔薇の花が一輪咲いていました。 真っ赤な、真っ赤な薔薇の花です。 其の美しい薔薇を狐は何時も眺めていました。 狐がやって来て薔薇に言いました。 「如何して君は何時も独りで居るの?」 薔薇は答えました。 「独りで居るのが好きなのよ」 狐は驚…

356 地中に宝

地中に宝石が在りました。 とても美しい宝石です。 だけど余りにも奥深くに在るので、 誰一人として其れに気付く人は居ません。 宝石は呟きました。 「輝けない宝石なんて意味が無いよ」 周りの土が応えました。 「在るさ」 宝石は考えました。 そして言いま…

355 弱くても

弱くても良いんだよ。 人の弱さを分かってあげられるから。 強くても良いんだよ。 人の弱さを支えてあげられるから。−−−−弱さと強さは同じだよ。 誰かの力になれるから。

354 ……ご免

「……ご免ね」 「全然良かったのに。 気にしてくれて有難う」−−−−ご免ね。 謝ったのは君の為じゃないんだ。 君に許される事で、 僕自身が楽になりたかっただけなんだよ。

353 今まで虐

「今まで虐めちゃってご免ね」 君の其の言葉で初めて知ったよ、 自分が虐められていた事。−−−−君の謝罪の一言が、 唯一僕を傷付けた言葉。

352 何時も簡

何時も簡単な言葉しか言えない僕だから、 一度位難しい言葉を言って、 君を悩ませてみたいな。−−−−今考えているよ。 君が、一日中、 悩み込むような難しい言葉。 一日で良いから、 君に僕の事だけを考えさせてみたい。

351 飾られた

飾られた一輪の花の絵。 此れを目の前に君は呟く。 「此の絵さえあれば、 態々、花の実物を見る必要無いね」。 確かに此の絵は素晴らしい。 溜息が出る程に。 僕も大好きな絵なんだ。−−−−だけど、其の花が無ければ、 此の絵は生まれなかった。

350 生まれた

生まれた瞬間、死ぬ事を背負う。 喜びの背後には、悲しみが潜む。−−−−幸せを求め続ける君を、 甘いとは思わないよ。 君は幸福と背中合わせの不幸を、 受け入れる覚悟を持ってる。

349 昔君が好

昔、君が好きだと言ってた本、 最近やっと読んだよ。 凄く意外だった。 君はあの頃、 こんな事を考えてたんだね。−−−−何年も経った今、 もう会う事も無いだろう今頃になって、 僕は君を知った。 前よりも君を好きになったよ。

348 貴方のし

「貴方のしゃがれた声が好き」 そう君が言うから僕は驚いたよ。 耳障りな声でしかないだろう、 と思っていたのに。−−−−風邪で嗄れた声だけど、 君が気に入って呉れたなら、 ずっと此の侭で居たいな。 風邪じゃなくて、 声変わりだったら良かったのに。

347 若し鳥に

若し、鳥になれるのなら、 僕はペンギンになりたい。 ペンギンになって、 空を仰ぐんだ。−−−−空を飛びたくて見上げている訳ではないよ。 唯、僕は空に愛されたい。