1231
私が居ても居なくても同じなら
居なくてもいいでしょう?
私が居ても居なくても同じなら
居てもいいでしょう?
1230
こじかは気が付くと、テーブルについていました。
目の前には食事が置かれています。パンとスープとサラダとウインナーとコーヒーとうさぎのりんご。
となりにはこぶたが座っていて、こぶたの食事は少しこじかとは違います。こぶたの牛乳を見てうらやましく思ったこじかは言いました。
「わたしのコーヒーと あなたのぎゅうにゅうを こうかんしてくれない?」
こぶたは答えました。
「ぼくは コーヒーのほうがすきだから いいよ」
2匹は交換しましたが、いつの間にかこじかのカップにはコーヒーが、こぶたのカップには牛乳が入っています。2匹が何度交換しても、やっぱりそうなってしまうのです。
「しかたがないね」
こぶたはそう言うと、自分の食事を取り始めました。その様子を見てこじかは、自分に与えられた食事を改めて見つめました。
1228
たぬきは朝起きて
「きょうは なにかいいこと ないかな」
と思いました。
そして、洗濯機を回しながら、歯みがきを始めました。
鏡の中の自分のぷるんとしたおなかを見て
「キュって きんにくムキムキに ならないかな」
と思いました。
もちろんムキムキにはなりません。
洗濯機がとまったので
「せんたくものが ハンガーのところまで とんでいって ほされてくれないかな」
と思いました。
もちろん飛んでいってはくれません。
洗濯物を干しながら
「このあいだ コンコンせきをしていた きつねくんは げんきかな」
と思いました。
もちろん元気かどうかはわかりません。
おもっても なにも かわらないな。
なにも わからないな。
たぬきは
「せんたくものを ほしたら きつねくんに でんわをしよう」
と思いました。
まだコンコン咳をしていたら、はちみつを持って会いに行こう。
もうコンコン咳をしていなくても、はちみつを持って会いに行こう!
1227
頑張っている振りを
頑張ってしているだけの
こんな僕を笑ってよ
こんな僕を叱ってよ
1226
泣いてもいいよ
怒ってもいいよ
悩んでもいいよ
叫んでもいいよ
黙ってもいいよ
いつかは笑いたいのなら
明るいところへ向かうなら
1225
私はあなたに恋をして
自分の平凡さに気付く
あなたへの想いは全て
以前に誰かが書いた詩
いつかの誰かの恋の詩
1224
書けない自分
書かない自分
才能のなさを
言い訳にしないで
努力不足を認めろよ