2001-09-01から1ヶ月間の記事一覧

428 北極星は

「北極星は、 俺が子供の時から彼処に在るんだ」 青空の下、 窓から見える柿の木の 右上を指差して君は言う。−−−−君が決して迷わないのは、 どんなに明るい真昼の空でも、 北極星の在り処を知っているから。

427 挫折しな

挫折しないと挫折の歌を歌えない。 孤独じゃないと孤独の歌を歌えない。 ならば、 世界中の悲しい事よ、 此の僕に降り掛かれ。−−−−何時か、 勝利の歌を歌おう。 幸福の歌を歌おう。

426 ゴールは

ゴールは遠ざかる。 進んで行く内に、 もっともっと凄いゴールに 辿り着きたくなってしまうから。 だから、 ゴールにはなかなか着けない。−−−−ゴールが遠ざかるのは、 ちゃんと進んでいるから。

425 頑張る事

頑張る事でしか輝けないのなら、 僕は輝けなくて良い。 頑張るのは疲れるから、 だから、もう良いよ。 輝けなくても良いよ。−−−−僕が輝かなくても、 世界は明るい。 僕が照らさなくても、 君の足元は十二分に明るい。

424 もう会う

もう会う事も無くなった君なのに、 何時か再び巡り会う日の事を考えて、 僕は毎日を過ごしてる。 君に会った時に胸を張れる様に。−−−−君と離れてから、 僕はこんな人になったよ。 今の僕を見た時に、 僕と過ごした過去を誇りに思って。

423 誰もが持

誰もが持ってる物は要らない。 誰も欲しない物が欲しい。−−−−皆が捨てる物を拾い集めて、 僕唯一の夢を作ろう。

422 君は僕に

君は、 僕に会いたくない時が在る? 会えないな、 会っちゃいけないな、じゃなくて、 会いたくないな、と思う時が在る?−−−−明日会いたいと言ったら、君は困る? 今直ぐに会いたいと言ったら、君を困らせてしまう?

421 君は僕が

君は僕が好きで、 君は強い僕が好きで。 だけど、 僕は君と居ると甘えたくなる。 僕は君には甘えたい。−−−−君が、 君の好きな僕を、 君の嫌いな僕にする。

420 キャッチ

キャッチボールの苦手な君。 君の思った通りに投げて良いよ。 何処に投げても良いよ。 遠くても、近くても、 強くても、弱くても。−−−−君の投げる球なら、 どんな球でも僕は取りに行く。 深い草むらからでも、 必ず見付け出す。

419 鳥は風に

鳥は、 風に乗っている様に見えるけど、 風が吹いていなくても飛ぶ。 自分で風を起こして飛ぶ。−−−−静かな朝、 飛んで行く鳥達の力強い羽音に、 僕は目を覚ます。

418 貴方は私

貴方は私を我侭だと言うけれど、 他の誰もそんな事言わない。−−−−私が我侭言うのは、 貴方にだけ。

417 強くなる

強くなるのが無理ならば、 弱くなろうと思った。 弱くなろうと決めた。 何処の誰よりも弱く、弱くなる。−−−−弱さだけは、負けない。 最初から負けているから、 もう、負けようが無い。

416 鳥は飛ぼ

鳥は、 飛ぼうと思って飛んでいる訳ではないから、 飛ぼう飛ぼうと焦っている君は、 きっとずっと飛べない。−−−−飛ぶとか飛ばないとか考えない僕は、 何時か飛ぶのかもしれない。 今、飛んでいるのかもしれない。

415 此れしか

此れしかない、 とは言えない。 自信なんて無いから。 だけど、 最初から分かってた。 此れが良い、 此れが欲しい。−−−−要らない振りをして 視線だけはずらしながらも、 視界の隅で狙ってた。 心は何時も欲してた。

414 思ってい

思っている事とは正反対の事を 僕は言う。−−−−僕の本音を知りたいなら、 僕の言葉の裏を掻けば良い。

413 幸せにな

幸せになりたい、 楽になりたい、 そう願っている僕だけど、 きっと其れは叶わない方が良い。 満たされていない事で 成り立っている物が多過ぎる僕だから。−−−−不幸が僕の最大の幸福。

412 久し振り

久し振りに雑踏の中に立つ。 此れだけ沢山の人が居るのに、 誰一人僕を知らない。 此れだけ沢山の人が集まっても、 君一人にさえ敵わない。−−−−君しか僕を幸せに出来ない。

411 淋しい時

淋しい時に「淋しい」と 言えない僕だから、 きっと君も僕には言えないだろう。−−−−僕は君の心を軽く出来ない。

410 誰にでも

誰にでも、 毎日会いたい人がいる。 偶に会いたい人がいる。−−−−君が必要として呉れるなら、 僕は後者でも構わない。

409 僕は逃げ

僕は逃げる。 全てから逃げる。 誰も追って来ないのに逃げる。 誰かが追って来るかもしれないと逃げる。−−−−此れだけの逃げるエネルギー、 進み為に使ったら、 随分遠くまで行けたと思うよ。

408 君と僕と

君と僕とを繋ぐ一本の細い糸。 其れが切れる事を恐れて、 何にもしないのは止めよう。 見たい物を見ないのは、 行きたい所へ行かないのは止めよう。−−−−若しも、お互いが反対方向へと向って、 糸が切れた時には、 其の侭離れて行くのかもしれない。 だけど、…

407 そろそろ

そろそろ、 此の夢に決着を着けよう。 夢を追う事は進む事だけど、 夢を捨てる事は進む事だけど、 夢を見る事は留まる事だから。 夢を見るのは眠っている時。−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−此の夢が壊れたら、 もう、直すのは止めて、 笑って投げ捨てるよ。

406 先生の言

先生の言葉は耳を通り抜けた。 板書は一時間毎に消されてた。 其れでも、 覚えている事が一つ。 「平らな地図の中でも、 川の水は山から海へと流れ出る。 白地図に書き込む時は、 必ず上流から書くんだ」。 此の言葉が好きだった。−−−−黒板消しで消せるのは、…