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こじかは気が付くと、テーブルについていました。
目の前には食事が置かれています。パンとスープとサラダとウインナーとコーヒーとうさぎのりんご。
となりにはこぶたが座っていて、こぶたの食事は少しこじかとは違います。こぶたの牛乳を見てうらやましく思ったこじかは言いました。
「わたしのコーヒーと あなたのぎゅうにゅうを こうかんしてくれない?」
こぶたは答えました。
「ぼくは コーヒーのほうがすきだから いいよ」
2匹は交換しましたが、いつの間にかこじかのカップにはコーヒーが、こぶたのカップには牛乳が入っています。2匹が何度交換しても、やっぱりそうなってしまうのです。
「しかたがないね」
こぶたはそう言うと、自分の食事を取り始めました。その様子を見てこじかは、自分に与えられた食事を改めて見つめました。