748 ある状態

ある状態が訪れる度、私は勝手にこう思う。


「神様が、書け、と言ってる」。


この考えが正しいのなら、早くこの状態から抜け出させて
下さい、すぐに。…そう願って、実際に今、落ち着いた状
態にある。


最近の頭の中は、「自分は書かなくても生きて行ける、書
くのは止めよう」と云ったことが中心だった。だから、状
態が悪くなったのではないか?神は私に書けと言ってるの
ではないか?そう思った。


だけど、違う。神は何も言っていない。私が書きたいだけ
だ。私が書く人になりたいだけだ。その為に、こじつけの
何かが欲しいだけだ。そして、私は神をこじつけに使う。
それは、何よりも大きく、否定しきれない理由になる。


「神様が、書け、と言ってる」。


違う。だけどまだ、諦め切れるほどの位置にさえ来ていな
かった。だから、諦められないんだ。頑張ろう。諦め切れ
るくらいに頑張ろう。どう足掻いても叶わないと、納得出
来るくらい頑張ろう。大手を広げて、「頑張ったけど叶わ
なかった」と笑おう。


これからも、何度も夢を手放そうとするのだろう。だけど、
諦め切れずに心の片隅で守り続けてしまう限りは頑張ろう。
夢を叶える為に、夢を諦め切る為に、頑張ろう。