236 失うまで

失うまでは気付かない。


良くそう聞くけれど、
何の変哲も無いような此の町の良さを、
僕は十分知って居る。


誰かに説明出来るとか、
そう云う事じゃなく。


此の町に居る、其れだけで僕は幸せ。


此処は君が居る町。
此処は君の帰る町。

−−−−

此の町をもっともっと好きになる為に、
一度くらいは離れた方が良いのかな。