0102

僕の中には、色んな僕が居て。
大人になれた僕と、
大人になれなかった僕と。


振り返って、
此処まで一緒に来る事の出来なかった、
大人になれなかった僕を探すのだけど、
今まで越えて来た多くの壁に遮られ、
僕は僕を見付けられない。


今、目の前に聳え立つ、
今までで一番大きな壁の上へと登り、
其処から今までの道を振り返る。


其の時、必ず、全てが見える。


−−−−


コドモの僕を、捜してあげる。
迷子の僕を、迎えに行くよ。