0042

「貴方を永遠に愛してる」
君はそう言ったけど僕は永遠なんて信じない
無限は在ったとしても永遠なんて無い
君が居なくなれば君の想いも終わる


「あの木に私の想いを刻むわ
 私が死んだ後も貴方への愛が育つ様に」
あの木も何時かは朽ちて往く
その時君の想いも終わる


「貴方に永遠を教えてあげたい
 必ず探して帰ってくるわ」
そう言って君は旅に出た


君はずっと帰って来ない
ずっとずっと帰って来ない


そしてある時君が死んだと知った
永遠を探し続け
永遠を見付けること無く去った君


僕は君に永遠に会えなくなった
君が永遠を教えてくれた


−−−−


永遠を信じられないのなら
永遠を永遠に信じることができないなんて
不可能だ