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『風鈴』


風任せに揺れて人を愉しませる。
自分の意思であろうとそうでなかろうと


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自分は電信柱だと信じ切って
その場で風や雨に堪えることが大切なのだと


だけど本当は自分は風鈴なのだとしたら
じっとして耐え凌ぐことは何の意味も為さない
風鈴は存在自体が綺麗だけれど
鳴るからこそ意味も増す


自分が電信柱なのか風鈴なのかに合わせ
行動することが大切だろう


僕は自分が何なのか分からないから
まずは揺れてみようか