鳥は気が付くと、 地面が全く見えない海の上を飛んでいました。 飛ぶしか無いと思いました。 此の二つの翼が与えられたからには。

珈琲に映る自分の顔を飲み込む様に、 君をも飲み込めたなら。 飲み込めたのなら。−−−−僕は君に飲み込まれたい。

君の言葉に傷付かない為の鎧よりも、 傷付いた事を君に悟られない為の 笑顔の仮面を手に入れたい。

失った訳じゃない。 最初から無かっただけの事だ。 僕は死ぬ訳じゃない。 最初から居なかっただけの事だ。

全ての物事は表裏一体だから、 裏を否定する事は、 表を否定する事。 表を肯定する事は、 裏を肯定する事。

此の深い穴の底に辿り着いたら、 今度は登る事だけを考えて生きよう。 君はそう言うけれど、 底なんて無い気がする。 落ち続けて行くだけの気がする。−−−−落ち続けた先には、 底じゃなくて、出口が待ってる。

悪魔こそが、 最高に美しい歌を歌う。−−−−僕は悪魔になりたい。

分かり合えないと思っている人は、 そんな事は口に出さない。 分かり合えないという事実を、 分かってもらえる筈がないと知っているから。 分かり合えないと口に出す人は、 分かり合いたいと思っている。 分かって欲しいと叫んでいる。 声にならない声で。 …

ああ、喉が渇いた。 水が欲しい。 無いなら、君の涙でも良い。−−−−悲しい思いを沢山して、 僕を満たしておくれ。

何かをできるようになるという事は、 できない何かを新たに見付けるという事。

君の嫌いな君にだけ、 僕は心奪われる。

逃げるのは疲れる。 嫌いな物から逃げ切る為に 全力を注ぐだなんて馬鹿らしい。 嫌いな物を好きになりさえすれば、 逃げる必要は無くなる。 逃げ切る努力をするか、 受け入れる努力をするか。 得る物が在るのは、 後者だけ。−−−−鬼ごっこは、終わりだよ。

氷の僕は、 温められると溶けてしまうから、 僕を温めないで、 僕を抱き締めないで、 僕に近付かないで。−−−−全ては僕が生きる為。

光は何時も脇役だ。 「何か」を照らす為に在る。−−−−僕は光になって、 君を照らしたい。

「あの時に戻りたい」と君は言うけれど、 何時だって、その時なりの辛い事が有るから。 だから、僕は戻りたくないな、 絶対。−−−−戻りたいなら、一人で戻って。 僕を連れて行かないで。

分かってくれる人が居ない 今の状況に感謝する。 分かってくれる人が居たら、 自分だけの世界に入り込んで、 きっと僕は、外には出ない。

君は水のよう。 水かと思えば、 冷たい氷になったり、 温かいお湯になったり、 水蒸気になったり、 形を変える。−−−−僕は変わる事の無い有刺鉄線。 早く雪になって僕に降り積もり、 此の鋭い棘を隠しておくれ。

嫌いだからピーマンは無くていい。 泳げないからプールは無くていい。 行かないからあの町は無くていい。 見上げないから星空は無くていい。 其れでも君を好きだから、 君が生きてる宇宙を愛そう。−−−−君を包み込んでいる、 星空をあの町をプールをピーマン…

飛ぶか飛ばないかを選べるのは飛べる鳥だけで、 飛べない鳥は其れを選ぶ事が出来ない。 象や蟻が飛べないのと同じように。−−−−君の嘴に咥えられて飛んでも意味が無い。 君の翼なんて要らない。 全ては努力なんかじゃない。 運命だよ。

僕は成長する毎に、 余計な物を殺ぎ落として小さくなる。−−−−僕は小さくて良いのに。 僕は小さくなりたいのに。 だけど、君が望むなら、 仕方が無いから大きくなろうか。

やっとの思いで気持ちを吐き出した僕に、 君は言う。 「全てが演技に見えるわ。 貴方の本心はどれなの？」−−−−本心は、一つじゃないといけないかい？

夢は叶って欲しいけど、 絶対に叶う夢なら要らない。

此処は余りに退屈だから、 僕は牢獄に逃げ込みたい。−−−−脱獄こそが最大の娯楽。

現実的過ぎても、 恋は出来る。 ロマンチスト過ぎても、 恋は出来る。−−−−恋から先には進まない。

何時でも闇に居る僕は、 影踏みじゃ絶対に負けないよ。−−−−始める前から、ルール違反。

幸福の象徴の鳩。 「傍に居たら嬉しいけれど、 100万羽居たら怖い」 と笑う君。−−−−僕は1羽でも怖い。 あの首の動きが苦手。

大人になれば何にでもなれるのなら、 僕は大人になったら子供になろう。

会わなければ、 傷付けないし、 傷付かないから、 会わないよ。−−−−会わないと、 嬉しいこともないね。

コップから溢れる程の愛を 君はくれようとするけれど、 持ち運ぶのが大変だから、 半分で良い。 半分が良い。−−−−零れ落ちた時には、 また、注いであげるよ。 困る位に いっぱいいっぱい注いであげるよ。

昨日は今日だった。 明日も今日になる。−−−−全てが今日の積み重ね。 全てが今の積み重ね。